韓国のSBSドラマで2016年8月29日~11月1日まで放送。全20話
あらすじ
化粧販売員をしていたコ・ハジン。友人に彼氏を奪われ湖で意気消沈していると、目の前で溺れた子どもを助けようとした。そのまま湖の中に引き込まれ、たどり着いたのが高麗時代だった。
高麗時代ではハジンはヘ・スという人物にすり替わり、初代皇帝ワン・ゴンの宮廷で過ごすことになる。そこで出会うのが8人の皇子たち。
現代では信じられないことばかりで戸惑う中、ハジンはある男性に惹かれていく…。
人物紹介
ヘ・ス/コ・ハジン(IU)
第4皇子 ワン・ソ(イ・ジュンギ)
太祖 ワン・ゴン(チョ・ミンギ)
皇后 ユ氏(パク・チヨン)
第8皇子 ワン・ウク(カン・ハヌル)
第3皇子 ワン・ヨ(ホン・ジョンヒョン)
第1皇子 ワン・ム(キム・サノ)
第10皇子 ワン・ウン(ベッキョン/EXO)
第14皇子 ワン・ジョン(ジス)
第13皇子 ペガ/ワン・ウク(ナム・ジュヒョク)
第9皇子 ワン・ウォン(ユン・ソヌ)
ヨナ皇女(カン・ハンナ)
チェ・ジモン(キム・ソンギュン)
後百済王女 ウヒ(ソヒョン)
パク・スンドク(チ・ヘラ)
視聴率
※AGB全国視聴率
第1話 7.4%
第2話 9.3%
第3話 7.0%
第4話 5.7%
第5話 6.0%
第6話 5.7%
第7話 5.8%
第8話 6.9%
第9話 6.2%
第10話 7.1%
第11話 7.5%
第12話 7.9%
第13話 8.2%
第14話 6.8%
第15話 8.2%
第16話 5.9%
第17話 9.8%
第18話 10.1%
第19話 9.0%
第20話 11.3%
「麗~~花萌ゆる8人の皇子たち~」ドラマの感想・評価
星:
U-NEXTさんで配信されたばかりのときにゴリ押しされていたので、見てみました。
まず、タイトルがちょっとダサい!(笑)
韓国では「月の恋人」という素敵なタイトルだけに、なんで日本ではこんなダサいタイトルつけたのか謎です
タイトルのせいもあってか、ドラマの内容に全然期待していなかったんです。主人公がタイムスリップっていかにもな感じじゃないですか。
ところがどっこいですよ!!
めちゃめちゃおもしろかったんです!
このドラマで演技を見たことがあったのはハヌル君(相続者たち)とジス君(力の強い女ト・ボンスン)だけ。
IUはなんとなく苦手で出演ドラマは見たことなかったし、韓国では有名な俳優さんとわかっていたものの縁がなかったイ・ジュンギさん。
本当に素晴らしいケミカップルでした!
ドラマの展開
ドラマ自体は、恋愛物語を中心に進んでいきます。
韓国の高麗時代に本当に実在していた人物たちを元にして作られていて、そこにコ・ハジンがヘ・スとして現れ、皇子たちのゴタゴタや政治に巻き込まれていきます。それが切なくもあり、羨ましくもあり…。
話数も20話とちょっと多めなので、すべて見終わった後にはどっと疲れが押し寄せてきます。
タイムスリップというファンタジーな設定とは裏腹に、ドラマの中身はめちゃめちゃ重たい内容です。
感情移入しやすい私にとっては結構辛いシーンもあって、しんどかったですね。
それでもなんか心に残るものがあって、切ないけど何度も見てしまうシーンがいくつもありました。
イ・ジュンギがドラマのためにダイエット
麗のイ・ジュンギさんを見て、なんかちょっと印象が今までと違う…?と思っていたら、なんとこのドラマのために15キロ以上ものダイエットをしたとのこと!
役柄がかなり鋭い性格なので、それに合わせて外見もシャープにしたようです。
監督の要望だったようですが、それでも彼は元々そんなに太っていた印象はありません。
そこからの15キロ以上ものダイエットはかなり過酷だったでしょうね…。
でもこのシャープになった顔の輪郭が、ワン・ソの役柄にピッタリ!そんなところも注目です
ヘ・ス(IU)とソ(イ・ジュンギ)の行く末
最初は敵対関係だった2人も、少しずつ惹かれ合い将来を共にしたいと想い合うようになります。
そこに至るまでは、決して平坦な道ではありません。
ヘ・スに関して言えば、他の皇子と心を通わせていた期間もあります。
その皇子というのが、ハヌル君演じる第8皇子のワン・ウクなのです。
三角関係が揺るがす2人の想い
この3人…というより、ひとりひとりの人生が相まって、三角関係を含めた周りの人たちの人生もどんどん複雑な方向へ向かっていきます。
最初はとてもきれいな心で愛し合っていたヘ・スとウクでしたが、高麗時代の皇子との恋が単純にうまくいくわけがありません。
ヘ・スも元々は皇子と結婚できる身分でしたが、あることに巻き込まれ皇宮で働く女官になってしまいます。
ここからがすべての登場人物の歯車が狂っていくのですが、結論から言うと、ヘ・スとウクの心は離れていってしまいます。
ウクは、周りがたくらむ政治的争いから抜けることができなかったのです。そこで失ったのが、ヘ・スでした。
しかし、ヘ・スをあきらめきれないウクは周りの陰謀に自ら飛び込んで行き、鬼と化していきます。
ヘ・スの心を取り戻せるのか…ウクのことは最後まで気がかりでした。
ウクがヘ・スに惹かれるのは私にはよくわかります。高麗時代には珍しく、自由で、強さもあり、自分の心に嘘をつかない聡明な女の子。
本来はおっとりした性格のウクですし、元々は皇帝になることなど求めていなかった人です。ヘ・スとの未来も見てみたかったな…と思わずにはいられない2人でした。
ヘ・スとワン・ソは幸せにはなれない…?
離れてしまったヘ・スとウク。
そしてお次は、ワン・ソとの悲しくも淡い恋が始まっていきます。
始まっていくと言っても、ソはずっとヘ・スを自分のものにしようとアタックし続けていたんですけどね。
辛いときもずっと支え続けたソに、ヘ・スも心を開いていきます。
ソも元々は皇帝の座を狙っていた皇子ではありません。ただ自由に生きて、ただ愛されたかったかっただけの男です。
ハジンとして記憶しているうろ覚えの高麗時代の歴史では、光宗(クァンジョン←時期皇帝になる人)はワン・ソです。ソは歴史をそのまま辿れば、皇帝になる皇子なのです。
皇帝の座を狙う第3皇子のワン・ヨの企みと、その裏を牛耳っている皇后ユ氏の陰謀にソは巻き込まれ、ハジンの記憶通り、ソは皇帝の座につきます。
兄弟たちを守ること、そしてなによりヘ・スを手に入れるため、そのためだけに皇帝の座を手に入れたソです。
しかし、その場所は幸せとはほど遠く、冷たく、愛されたくて必死にもがいていたときよりもはるかに孤独な場所でした。
そして忘れてはいけないのは、ヘ・スは高麗時代の人間ですが、その中身であるコ・ハジンはタイムスリップした人間であるということ。
ハジンが現代に戻って来れるのか、高麗時代に留まるのか、最終回の焦点となってくるのは間違いありません。
ヘ・スとソはどんなに愛し合っていたとしても、どう考えても幸せになれる2人ではないのが気がかり。
私は基本的にドラマはハッピーエンドが好みです。
そんな私でも、最後は後味悪くも…妙に納得してしまう結末に、涙が止まりませんでした。
ウンとスンドクのかわいい夫婦
第10皇子 ワン・ウンを演じるのは、EXOのベビーフェイス・ベッキョンです
ドラマの中で、一番にヘ・スに恋をしたウン。最後までヘ・スの大切な友人であり、相棒であったことに違いないでしょう。
スンドクは、太祖ワン・ゴンの側近である将軍・ワン・スギョンの娘です。
スンドクは幼い頃からウンにずっと思いを寄せていました。
父であるスギョンもそれをわかっていたため、ワン・ゴンに娘のスンドクと結婚させるのは皇子の中で誰がいいか尋ねられたとき、ウンがいいとすかさず答えます。
そして、太祖ワン・ゴンの命令でウンはスンドクと結婚させられます。
でもウンはヘ・スのことが好きなため結婚に渋りますが、命令に背くことはできません。スンドクと結婚することを選びます。
絶対にスンドクの気持ちに応えないつもりだったウンですが、毎日一緒にいれば情も湧きます。
スンドクに皮肉ばかり言いつつも、最終的にはスンドクを心から大切に想うようになります。
この2人の最後は悲しい結末でしたが、本当にかわいい夫婦でした。
スンドクと第14皇子 ワン・ジョンとの友情も見どころです
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ペガとウヒの恋
最近韓国の若手俳優の中で、私的に大注目のナム・ジュヒョク君。
このドラマでペガを演じる姿を見て、完全にノックアウトでした!!
見よ!この美しさを…
一重ラブ
ジョンソク君といい、イル君といい(イル君は奥二重だけど)、本当に一重のイケメンに弱い私です
そんなことはさておき、ドラマ内でジュヒョク君演じるペガは、新羅系の血を引いた皇子の中でも特殊な位置にいたため、王位につくことはできない立場。
ヘ・スと共に、ワン・ソにとって唯一の味方であった彼ですが、彼の恋愛もなかなか切ないことの連続でした。
ペガは、第8皇子のワン・ウクの夫人であったヘ氏に、ずっと恋心を抱いていました。でもこの恋は、恋というより”憧れ”に近いものだったのかなと思います。
序盤でヘ氏は病のため亡くなりペガは心を痛めますが、のちにウヒという素敵な女性に出会います。
しかし悲しくも、ウヒは高麗につぶされた亡国の王女でした。
それでもウヒと結婚しようとペガは必死に方法を探し、皇帝に就いたソにも結婚を認めらます。
が…とても悲しい結末が訪れるのです。
このカップルは美男美女で、本当に絵になる素敵なカップルでした。
少女時代の中でも一番大好きだったソヒョンマンネだった彼女ですが、本当に美しくなりましたよね!
ジョンが最後まで貫いた想い
皇子の中でも末っ子でありながら、ドラマの中ではかなり重要な役どころだったジス君演じる第14皇子 ワン・ジョン。
盗賊に襲われているところをヘ・スに助けてもらったことで、天真爛漫な彼女に惹かれていきます。
皇子たちはみんなヘ・スの虜なんですよねー
羨ましい限りです!!
ヘ・スに助けてもらい彼女を大切に思ってきたジョンですが、最後の最後でヘ・スにとっても、ジョンは命を繋いでもらった大切な人になったに違いありません。
ジョンの正義感の強さは、末っ子とは思えないほど頼もしいものでした。
ジョンにとって実の兄でありながら、ワン・ソとは犬猿の仲になってしまった兄弟。
ヘ・スが残してくれたたったひとつの宝が、最後の最後で兄弟を繋いでくれたのか…。
最後まで見逃せません!
ヘ・スとオ尚宮
恋愛重視のこちらのドラマですが、絶対に外せないヘ・スとオ尚宮のエピソード。
この2人の最後は、ドラマの中で私が一番泣いてしまったシーンであること間違いなしです
美しすぎるオ尚宮ですが、誰よりも聡明でブレナイ芯の強さは、同じ女性として憧れるものがありました。
太祖ワン・ゴンを思い続けた人生は、決して幸せとは言えなかったと思います。
しかし、ワン・ゴンが息を引き取る直前の「スヨナ…」(オ尚宮の名前がスヨン)というつぶやきは、2人が最後まで思い続けてきた紛れもない事実でした。
皇垢ユ氏は、相当悔しかったでしょうね…。
ヘ・スとオ尚宮の絆も本当の親子のようで、切なかったです。ヘ・スもオ尚宮がいなくなってしまったことで心身ともにかなり弱ってしまいました。
2人のシーンは何度見ても泣けます
おすすめOST
OSTもかなり豪華で、いい曲ばかりでした!
その中でもとくに好きだったOSTを紹介したいと思います
とってもかわいい曲
少女時代テヨンの声が心に沁みます…
韓国ドラマのOSTと言えば、DAVICHIのお2人は外せません!
他にもいい曲満載です。
まとめ
とても深いドラマなのですべては語りきれませんでしたが、とても感慨深いドラマでした。よくできたストーリーです。
ひとつひとつのできごとが違うところで繋がっていたり、感情が揺らぐところも裏の出来事を考えれば納得できてしまったり…ラジバンダリです。
とにかくイケメン揃いなこちらのドラマ。
私的に一押しなのはやはりナム・ジュヒョク君ですね!
そしてこのドラマの共演をきっかけに、ジュヒョク君とジス君は大親友になったことは有名です。
この2人顔も似てるんですよね
韓国の「イケメンブロマンス」という男の子2人がデートする密着バラエティー番組でも共演したくらいなので、相当な仲良しです(笑)
「イケメンブロマンス」はU-NEXTさんで配信されていて、シーズン4で仲良くデートしております
気になったかたは、ぜひ…